今年初の土曜歌声は、寒さ厳しい1月13日に開催されました。
折しもこの日からセンター試験が始まり、世の受験生たちには試練の幕開けとなりました。
はるか昔の受験期を思い出して、しばし懐かしくも憂うつな気分に浸ったりして、、、
さて極寒にもかかわらず多数のお客様に来て頂き、気分も新たに新春歌声も始まりました。
最初の曲は、525歌集から童謡「たきび」を選びました。
歌詞の「あーたろうか、あたろうよ」が、なんとも言えず優しく、ほっこりする気持ちにさせてくれます。
昨今は焚き火も気楽にできなくなり、寂しい気もしますが、、
この日の前半はほぼ335歌集からのリクエストに終始しましたが、この歌集誕生からまもなく丸2年。 浸透してきた歌が少しずつ増えていることは嬉しい限りです。
とは言ってもまだまだ歌っていない歌も多々あり、この日初出の曲「世界中の子どもたちが」は、リクエスト者自らに美しい歌声でリードして頂きました。
石川セリの「翼」と、童謡「さびしいかしの木」は、常連のお客様が度々リクエストして下さるお陰で、どちらもお馴染みの曲になりつつあります。
この様に他の方から出されたリクエストで今まで知らなかった歌を知ることは、カラオケでも時としてありますが、やはり歌声サロンならではのメリットではないでしょうか?
リクエスト一巡後、私からの突然の無茶ぶりで、ピアニストに冬の曲を弾いてもらいました。
お任せで何の曲が弾かれるか分からなかったのですが、流れてきたメロディーは「雪の降るまちを」 さっそく皆さん口ずさまれます。
続いてアダモの「雪は降る」 これも歌集にあるので、思わず歌ってしまいます。
休憩後もたくさんのリクエストを頂き、滝廉太郎「花」では、リクエスト者の音頭取りで素晴らしい二部合唱になりました。
本当に楽しげに歌われている皆さんを見ていると、歌と云うものは決して強制されて歌うのではなく、ひとりでに歌いたくなって歌うものだと痛感します。
歌は好きなんだけど、カラオケで無理やり歌わされるのは嫌、と言う方も多いと聞きます。
音楽の授業でも、歌のテストは近ごろでは1人で歌うのではなくグループで歌ったりするのだとか、、、
今回のラストソングには、石原裕次郎さんの「夜霧よ今夜もありがとう」を選びました。
没後30年。52歳でこの世を去った裕次郎さんですが、味のある素敵な歌声は今も多くの人を魅了しています。
その歌の数々もまた歌い継がれていくことでしょう。
次回は、1月27日、16時半からです。
今年の冬は早くから厳寒に入っておりますが、前倒し気味に春にも早くやって来て欲しいものです。
「冬来りなば春遠からじ」
文字通りの意味と共に、全ての受験生に贈りたい言葉です。
皆さまもどうぞくれぐれも御自愛の上、また元気に歌いに来て下さい。
神田陽子